いしいひさいちの漫画
我が家では昔から朝日新聞をとっている。
現在の朝日新聞の4コマ漫画は、いしいひさいちの「ののちゃん」であるが、ほとんど見ることはない。いや見る気がしないのだ。
その昔、私が学生の頃の朝日の漫画は、朝刊が「サザエさん」、夕刊が「フジ三太郎」であった。どちらの漫画も、絵が丁寧に描かれていたし、ストーリーも実におもしろかった。
しかし、最近「ののちゃん」はどうだ。まず絵がきたないし、なにより4コマ漫画の命ともいえるストーリーがまるで面白くない。よくまあ、あんな漫画を懲りもせず載せ続けておくものだと、いつもあきれている。これならいっそないほうがましだとよく思う。
朝日の土曜版には「サザエさんをさがして」というコーナーがある。過去の社会状況とそれを材料に描かれたサザエさんの漫画を紹介したもので、いつも楽しみにしているコーナーだ。
昔の新聞の4コマ漫画は、世相を風刺したり、からかったり、ときには一緒に面白がってみたりというように、時代の中に寄り添い息づいていたように思う。とくに長谷川町子はそのあたりの描き方がうまい人であったから、40年、50年前のサザエさんを読んでも、笑わせてくれる。
ところが、「ののちゃん」は作者の一人合点や思い込み、こじつけのような話ばかりで、いったいこの漫画のどこが面白いのと聞いてみたくなるような駄作が繰り返し登場する。
私も昔、いしいひさいちの「がんばれ!たぶちくん」などの漫画を見て、笑った経験があるが、あのころのパワーやインパクトが感じられない。
もういちど初心に戻って、面白い4コマ漫画を見せていただきたいものである。
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